梶原吉広がスーパーラクビー(五郎丸)語る

クイーンズランド・レッズ(以下レッズ)のFB(フルバック)五郎丸歩(ヤマハ発動機ジュビロ)が、練習試合でいよいよデビューを果たします。2月12日(金)、レッズは旧ホームスタジアムであるブリスベンのバリモア・スタジアムで、オーストラリアの強豪の一つ、ブランビーズとの練習試合を行う。五郎丸は、その試合にリザーブメンバーとして名を連ねました。

オーストラリアに渡ったばかりの五郎丸。8日にはかつて、インブランドのサラセンズをエディー・ジョーンズ前日本代表HC(ヘッドコーチ)とともに指導した経験のある、リチャード・グレアムHCとともに会見を行って、早速初練習に参加しました。

グレアムHCは五郎丸に対する評価を聞かれて「(13人制のスター選手だったカーマイケル・ハントとともに)FBにワールドクラスの選手が2人いることはすごく良いことです。ハントは先週の練習試合ですごく良いプレーをしました。2人とも楽しみです」とFBのポジションで競わせることを明言しました。

一方でグレアムHCは、「昨年のレッズのプレースキックの成功率は60%より低かったので、五郎丸はおそらく80~90%くらいの成功率で蹴ってくれます。レッズは昨年、7点差以内で負けた試合が多かったので期待している」とやはり、五郎丸の「スーパーブーツ」への期待は大きいです。五郎丸自身は「キックの飛距離はレッズの中では、トップクラスだと思います。長い飛距離でチームを(前に出して)楽にしたい」と抱負を述べました。

会見時、指揮官は12日の試合に出すかどうかは「練習を見てから決める」と発言していました。しかし、リザーブだがメンバー入りを果たしたのは、練習から十分なパフォーマンスを見せたからだろう。五郎丸はワールドカップ後も、トップリーグを戦ってきたためコンディションの面では問題ないです。

レッズの先発には五郎丸のライバルのハントだけでなく、オーストラリア代表PR(プロップ)グレッグ・ホームズ、LO(ロック)ロブ・シモンズ、天理大学のジョシュア・ケレビの弟であるCTB(センター)サムらが入りました。なお、昨年からレッズでプレーしている、同じく日本代表FL(フランカー)のツイ ヘンドリック(サントリー)もベンチ入りしました。

先週の2月6日の練習試合では、ニュージーランドの強豪クルセイダーズに3-31で敗れたレッズ。今週は優勝2回の国内のライバルであるブランビーズの対戦となります。ブランビーズは練習試合とは言え、ほぼベストメンバーで、オーストラリア代表がずらり。

代表でも主将だったHO(フッカー)スティーブン・モアを筆頭に、釜石でもプレーしていたFLスコット・ファーディー、ジャッカルの名手FLデービッド・ポーコック、CTBテビタ・クインドラニ、WTB(ウィング)ヘンリー・スパイトが先発します。

五郎丸の出場は途中からでグレアムHCは、「20~30分程度」と語っている。現地では「五郎丸が活躍すれば、ハントがCTBとして起用される可能性があるかもしれない」との報道もあります。

五郎丸が練習試合とは言え、デビュー戦からいきなり指揮官の信頼を得るような活躍をして、開幕スタメンをアピールできるのか。レッズvs.ブランビーズの練習試合は2月12日(金)19時30分(日本時間18時30分)にキックオフされます。

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